〒421-3104 静岡市清水区由比北田112-19
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ひな人形を飾る風習は、平安時代に人形(ひとがた)、形代(かたしろ)と呼ばれる草木あるいは紙などで作った素朴な人形に、自分の災厄を移して海や川に流した行事が始まりだと伝えられております。それが転じて、子供の厄除けをしてくれる宝物となり、子供が健やかで優しい女性に育つ様にと親の願いが込められています。その願いは今も昔も変わらない願いです。
昭和11(1936)年に初代望月麗光(望月源藏)が現在の「望月人形」を創業し、80年という年月のなか、昔ながらの桐塑(とうそ)による頭(かしら)や稲ワラを使った胴体など、昔から伝わる伝統技術や技法、材料で一つ一つ魂を込め人形を製作しております。そこには綿々と続く伝統への畏怖と敬意はもちろん、人形を手にすることになるお子様に「本物の日本の美意識」を感じ取って頂きたいという願いが込められています。
生活様式や住まいの洋式化の中で、お子様が日本の伝統を身近に感じる機会も減ってまいりました。しかし一方、国際的なグローバル化が進む中で、日本人としてのアイデンティティを持つことは大きな財産となるでしょう。幼い頃から共にある「ひな人形」を通じて、お子様の「日本の伝統」への触れあいと、良き思い出作りをお手伝いできれば、こんなに嬉しいことはございません。
また、伝統を踏まえつつ、現代のライフスタイルに適合した新しい作品の製作にも積極的に取り組んでおります。ぜひ、お客様の確かな目で望月人形の作品をご覧になっていただければと願っております。
二人の後継者と共に、先代の作風を守りつつ、時代に見合う新たな試みに着手し、さまざまな雛人形の製作に励む。
幼少の頃から雛人形や雛道具に興味を持ち、今日に至るまで様々な人形をなどを制作、研究する。
特に古い人形などを研究し、新たな作品作りを展開する。
父、兄とともに伝統を守りつつ人形製作に日々、技術を磨いている。