〒421-3104 静岡市清水区由比北田112-19
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お殿様の衣紋道(着装法)は「山科流」の仕立てになっており、袖の部分が2回ヒダをとり、首上(襟部分)は、十文字の印になっております。登り(懐)の部分は実際同様に縫い目の部分を真ん中に持ってくる「正中仕立て」。石帯と呼ばれるベルト部分は本牛革、石の部分は清水焼を使用。
衣装は天皇陛下しか着ることが出来ない最高の御袍「黄櫨染 桐竹鳳凰麒麟文」。この「桐竹鳳凰麒麟文」の文様の意味は、泰平の世を治めた君主を褒め、天上から鳳凰が舞い降りてくるとされその鳳凰は地上の梧桐(アオギリ)に栖み、六十年に一度稔る竹の実を食して現世に栖まいます。しかし、乱世と共にたちまち天上へ還るとされ、善君の世の証しとして天皇陛下の御袍に織り表されました。その後、麒麟を加えて桐竹鳳凰麒麟とし、筥形の構図に纏められました。なお、黄櫨染とは染めた色目のことを指しており、実際のものは櫨と蘇方とで染めた黄色がかかった樺色となります。
現在では、天皇陛下が即位の礼の中での最重要の儀式「即位礼正殿の儀」でお召しなられるのが黄櫨染の桐竹鳳凰麒麟の御袍です。今日まで継承されている格調高い文様です。
お姫様の柄は「亀甲唐鳥唐花丸」。六角形の連続文様が亀甲。亀は長寿の象徴として吉祥文様の代表とも言え、有職文様でも様々なパターンで使用
されました。唐鳥は、日本に生息していない外来種や空想上の鳥を指し「鸚鵡」や「孔雀」、「鳳凰」などが、一般的に対として用いられています。色目も高貴な方が着装できる深みのある紫色を使用しております。
上品で小さいながらも素材や製法にこだわり、手間ひまをかけて制作する、確かな品質のお雛様です。
※お殿様は写実性を考え、あえて太刀と平緒は付属しません。
鎌倉時代からの衣紋を伝えているのは山科家と高倉家で、室町時代から両家ともに装束の調達並びに天皇のお服上げの奉仕をしてきました。装束の着装法の伝統は守られており、現在でも山科流・高倉流と並び称されています。この両流には装束の制作や着装の上でもわずかながら相違があります。
※本作品は鎌倉時代から続く衣紋道(着装法)に可能な限りに再現した作品となっております。
※お姫様の衣紋道(着装法)は山科流・高倉流ともに大きな違いはありません。
本作品に使用しておりますお顔は、明治頃に京都の頭師 面庄が制作したお顔を使用しております。材料は昔ながらの材料である「桐塑(とうそ)」を使用し、胡粉を丁寧に刷毛塗りで何度も塗り、そして磨き、胡粉の美感や感性が現代では再現できないほどの作品です。首軸に面庄印が押され、一般的な並製品との差別化で「上」の文字も書かれています。
本作品に使用しておりますお顔は、明治頃に京都の頭師 面庄が制作したお顔を使用しております。材料は昔ながらの材料である「桐塑(とうそ)」を使用し、胡粉を丁寧に刷毛塗りで何度も塗り、そして磨き、胡粉の美感や感性が現代では再現できないほどの作品です。首軸に面庄印が押され、一般的な並製品との差別化で「上」の文字も書かれています。
本作品はオンラインストアでご購入できます。
当店は大量生産するお店ではなく、作品一つ一つこだわって雛人形を製作しております。
そのため一点ものも多く、完売の場合はご了承下さい。
また大切なお子様ために、生地、大きさ、形など、ご希望のスタイルに合わせて
お雛様のオーダーメイド製作もしております。皆様のご来店を心よりお待ちしております。